［社会］仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

婚約

婚約とは

婚約の定義・意味・意義

婚約（こんやく）とは、将来婚姻することを約束する、身分法上の契約をいう。

いわば、「婚姻の予約」である。

婚約の要件と効果

婚約の要件（婚約手続き）

婚約は、当事者に意思能力さえあれば、口約束でも有効に成立する。

判例は、男女が誠心誠意をもって将来夫婦となることを約束すれば足りるとしている。

したがって、婚約をするのに、結納、婚約指輪その他の手続きや慣習的な儀式は不要である。

ただし、婚約が破棄・解消されたので慰謝料を請求するといった場合などには、結納の授受や婚約指輪があれば、婚約の成立を立証できる。

また、「婚約証明書」といった書面を作成しておけば、それにより容易に立証できる。

婚約証明書については、次のページを参照。

婚約証明書・婚約証書

婚約の効果

婚約に基づいて、婚姻を強制するようなことはできない。

ただし、婚約が成立している場合、それを一方的に破棄・解消することは、債務不履行または不法行為に該当し、破棄された当事者は、原則として、相手方に対し慰謝料などの損害賠償を請求することができる。

慰謝料の損害賠償請求

また、結納の返還請求も認められる。

婚約破棄・解消―婚約の成立―結納