［社会］仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

国家―国家の三要素―領域―領海

領海とは 【territorial waters】

領海の定義・意味・意義

領海とは、国家の領土に接し、その主権（統治権）が及ぶ海域をいいます。

領海の範囲

海洋法に関する国際連合条約（通称：国連海洋法条約）

１９８２年（昭和５７年）の「海洋法に関する国際連合条約」により、領海の範囲が明文化され、基線から１２海里（約２２キロ）以内の海が領海とされました。

第３条 領海の幅
いずれの国も、この条約の定めるところにより決定される基線から測定して12海里を超えない範囲でその領海の幅を定める権利を有する。

領海と関係・関連する概念

接続水域

同条約により領海線から１２海里（つまり１２～２４海里）^※以内が接続水域とされています。

^※約２２～４４キロ

排他的経済水域

同条約により領海線から２００海里（つまり１２～２００海里）^※以内が排他的経済水域とされています。

^※約２２～３７０キロ

領海の趣旨・目的・役割・機能

主権

領海も領土と同じく自国の主権が及びます。

領海侵犯

主権が及ぶ領海に他国の船舶が無断で立ち入ると、領海侵犯となり、拿捕等の対象となります。

無害通航権

領海では、他国の船舶に無害通航権（害を与えない限り、領海を自由に通行できる権利）が認められています。

領海の位置づけ・体系（上位概念）

領域

領海は領域（国家の三要素のひとつ）のひとつです。

1. 国民
2. 主権
3. 領域
   1. 領土
   2. 領海
   3. 領空