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建築設備―照明

照明とは 【illumination】

照明の定義・意味など

照明（しょうめい）とは、電灯（電気エネルギーによって光を出す灯火）などで照らして明るくすること（光を空間に供給すること）をいう。

三省堂 『新明解国語辞典　第四版』、岩波書店 『広辞苑第六版』

照明の光源

照明の光源には次の３つがある。

1. 白熱電球
2. 蛍光灯
3. LED

蛍光灯やLEDの白い光（昼光色・昼白色）は身体を覚醒・緊張させ活動的にさせる働きがあるので、作業・勉強に適している。

これに対して、白熱電球やLEDの赤みを帯びた温かみのある電球色はリラックスさせる働きがあるので、夜間にくつろぐ場合に適している。

照明の方式

照明は次の２つの方式に大別される。

1. 直接照明
2. 間接照明

照明器具

照明器具には、たとえば、次のような種類がある。

• シーリングライト
• ペンダントライト
• ダウンライト
• スポットライト
• ブラケットライト
• フットライト

ダウンライト

ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明器具である。

照明器具が出っぱらず、天井がすっきりとする。

ダウンライトに適した部屋・空間は、次のとおり。

• 玄関ホール
• 廊下
• 洗面室
• トイレ

一般的に、ダウンライトはリビングや寝室には適さない。

ただし、リビングでは、ダウンライトを複数用いることで部屋全体の照明にすることができ、また、補助的に用いることもできる（映画を見るときなど^※）。

^※この場合、調光機能付きであると便利である。

照明の手法

照明には次のような手法がある。

• 多灯分散照明
• 建築化照明

多灯分散照明

たとえば、シーリングライトだけの照明だと、部屋全体が均質に明るくなるが、間接照明など複数の照明器具を使用した多灯分散照明では、レストランやホテルのようなリラックスした雰囲気を作ることができる。

佐川 旭 『住まいの思考図鑑』 エクスナレッジ、2015年、116-117項。