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住宅の構造・構法・工法―鉄筋コンクリート造―ラーメン構造―薄肉ラーメン構造（扁平ラーメン構造・厚肉床壁構造）

薄肉ラーメン構造とは

薄肉ラーメン構造の定義・意味など

薄肉ラーメン構造（うすにくラーメンこうぞう）とは、柱を扁平にして壁と床を厚くしたラーメン構造をいう。

薄肉ラーメン構造の別名・別称・通称など

薄肉ラーメン構造は扁平ラーメン構造または厚肉床壁構造とも呼ばれる。

薄肉ラーメン構造の位置づけ・体系（上位概念等）

鉄筋コンクリート造の構造

鉄筋コンクリート造の構造には、次のような種類がある。

1. 壁式構造
2. ラーメン構造

薄肉ラーメン構造はラーメン構造のひとつに位置づけられる。

薄肉ラーメン構造の特色・特徴

薄肉ラーメン構造は柱を扁平にする（ラーメン構造の柱より薄くする）とともに壁・床を厚くする（壁式構造の壁・床より厚くする）ことで、ラーメン構造の剛接合を確保しながら、壁式構造のフラットな面構成を実現する構造である。

薄肉ラーメン構造のメリットとデメリット

薄肉ラーメン構造のメリット

間取りの自由度

ラーメン構造のように空間構成の自由度が高く、大空間も確保できる。

また、大きな開口部も可能になる。

リフォームの自由度

同じ理由から、リフォーム（間仕切り・開口部の変更）もしやすい。

柱や梁がない

柱や梁がないため、すっきりとしたフラットな内部空間になる。

薄肉ラーメン構造のデメリット

接合部の強度

薄肉ラーメン構造では、一般のラーメン構造に比べると接合部の強度が低くなる。

費用が高い

費用は高くなる傾向がある。