元首
元首とは 【head of state】
元首の定義・意味・意義
元首とは、国際法上の用語で、対外的に国家を代表する地位にある機関をいいます。
英語では、「国家の頭(head of state)」と表現されます。
元首の趣旨・目的・役割・機能
抽象的存在である会社に代表取締役が必要なように、同じく抽象的存在である国家にも代表者が必要です。
元首の具体例
君主制
君主制の国家では、通常、王・国王・皇帝などの君主が元首とされます。
共和制
共和制の国家では、通常、大統領が元首とされます。
日本
大日本帝国憲法
日本国憲法
日本国憲法では、元首について規定していません。
そのため、天皇が元首にあたるか、については争いがあります。
この点、内閣総理大臣を元首とする学説もありますが、日本政府は天皇が元首であるという立場をとっています。
今日では、実質的な国家統治の大権を持たれなくても国家におけるいわゆるヘッドの地位にある者を元首と見るなどのそういう見解もあるわけでありまして、このような定義によりますならば、天皇は国の象徴であり、さらにごく一部ではございますが外交関係において国を代表する面を持っておられるわけでありますから、現行憲法のもとにおきましてもそういうような考え方をもとにして元首であるというふうに言っても差し支えないというふうに考えておるわけであります。
昭和63年10月11日、参議院内閣委員会、大出峻郎内閣法制局第一部長答弁
元首の判断基準・判定基準・認定基準
行政権
イギリスの女王のように、元首は必ずしも行政権を有している必要はありません。
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