[社会]仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

日本の社会の仕組みや行政手続き等の方法・仕方・手順などを取り扱います。


政権


政権とは

政権の定義・意味・意義

広義の政権―立法権・司法権・行政権

政権とは、広義では、政策を実行するために立法・行政・司法のすべての作用を含む国家統治機構を動かす政治権力をいいます。

つまり、立法・司法・行政の三権と同義です。

狭義の政権―行政権

政権は、狭義では、特に国家行政機関を動かす政治権力をいいます。

つまり、行政権と同義です。

通常はこちらの意味で用いられます。

政権と関係・関連する概念

間違いやすい概念
政府

政府」が具体的な機関・組織を指しているのに対して、「政権」はその機関・組織を動かす政治権力を指しています。

政権の位置づけ・体系(他の概念との関係)

議院内閣制―政権(=行政権)は議会(立法府)の与党が担う

議会制民主主義では、民が各政党の掲げる政策等をもとに選挙によって議会(立法府)を構成する議員を選出します。

そして、民主主義的要請に基づく議院内閣制(政党政治)のもとでは、三権分立の自由主義的要請には反しますが、選挙を通じて議会(立法府)の多数党となった政党与党として政権(行政権)も担当します。

多数党によって構成される内閣政党内閣といいます。

ここで「政権を担当する」とは、行政権を担う、具体的には内閣を組織して行政機関を指揮監督等する、ということです。

内閣の最高行政機関で、内閣総理大臣と閣僚国務大臣)から構成されます。

多くの場合内閣総理大臣は議会の多数党の党首がなり、閣僚国務大臣)もその政党から選ばれます。

日本憲法
第六十五条 行政権は、内閣に属する。
第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。

なお、政権を担当していない政党野党は三権分立の原則どおり立法権に与るだけで、どんなに経験・人脈等があったとしても、行政権を担うことはできません。



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