[社会]仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

日本の社会の仕組みや行政手続き等の方法・仕方・手順などを取り扱います。


バリアフリー性


バリアフリー性

バリアフリーの定義・意味など

バリアフリーとは、障(バリア)を取り除く(フリー)という意味で、高齢者や障害者が使いやすいように配慮することをいう。

住宅性能表示制度におけるバリアフリー性

高齢者等への配慮に関すること

加齢、病気、怪我などによって、身体機能が低下すると、歩き、立ち座り、建具や設備の操作などの日常動作が負担に感じられたり、転倒などの思わぬ事故にあうことがある。

また、車椅子を使用したり、介助者の助力を得たりするときに、必要なスペースが確保されていないと、不都合な場合もある。

そこで、住宅性能表示制度では、新築については「高齢者等への配慮に関すること」を住宅の性能のひとつにして、移動の安全性の確保と介助のしやすさを評価の対象にしている。

参考:高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮) | 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会 https://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/shintiku/05-09.html

バリアフリー性の位置づけ・体系(上位概念等)

住宅の性能

住宅性能表示制度では、新築の場合住宅の性能は、次の10分野に分類されている。

  1. 構造の安定に関すること…安定性(耐震性・耐風性・耐積雪性)
  2. 火災の安全に関すること…耐火性
  3. 劣化の軽減に関すること…柱や土台などの耐久性
  4. 維持管理への配慮に関すること配管のメンテナンス性
  5. 温熱環境に関すること…省エネルギー性
  6. 空気環境に関すること…通気性など
  7. 光・視環境に関すること…採光性
  8. 音環境に関すること…防音性
  9. 高齢者等への配慮に関すること…バリアフリー性
  10. 防犯に関すること…防犯性

住宅のバリアフリー性を高める方法

一般

住宅のバリアフリー性を高める方法としては、一般に次のようなものがある。

ただし、たとえば、最初からすべての間取りを車椅子に対応したものにすると、健常者にはかえって使いづらい面も出てくる。

むしろ、可変性を確保しておいて、将来的に車椅子に対応した間取りにリフォームできるようにしておくことも大切である。

  • 段差をなくす
  • 手すりを付ける
  • 玄関廊下・各部屋の出入り口は車椅子で移動できるようにゆったりとした幅を確保しておく

飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、202項。

段差

各部屋へのドアは吊り戸にすれば敷居もなくすことができる。

また、浴室についても段差をなくした製品がある。

手すり

手すりは必要になった点で取り付けることもできる。

ただし、の中に補強下地を入れて、あとから簡単に取り付けられるようにしておく。

玄関廊下・各部屋の出入り口

一般に78cmあれば車椅子で移動できる。

ただし、90cm以上確保できることが望ましい。

飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、203項。

通路と部屋が平行な場合には、部屋の間口80cmに対して通路幅は90cmが必要になる。

各論
玄関

玄関ホールにベンチやスツールの類いがあると靴の脱ぎ履きがしやすくなる。

サニタリー

トイレ洗面室浴室はバリアフリーの観点からは段差のない広いワンルームにするのがベストである。

飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、203項など。

トイレは他の部屋と比べて回しにされることも多く、洗面室の近くに1畳分のスペースを取っただけという間取りが多くみられる。

しかし、車椅子でトイレを使用するには、2畳(1坪)程度のスペースが必要である。

飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、203項。

また、トイレ寝室の近くに配置すれば、夜、暗いなかで移動しても転倒等の可能性が低下する。

浴室も介助が必要になったときのことを考えて広めに設計しておいたほうがよい。

また、浴室の入口も車椅子で移動できるだけの幅を確保しておく。

なお、浴室内に洗面器置き台カウンターがあると、背中を丸めずに楽に身体を洗える。



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