電気料金(電気代)―計算―電気料金単価―三段階料金制
三段階料金制とは
三段階料金制の定義・意味・意義
三段階料金制とは、電気料金単価を決定するにあたって、単価を次の三段階にわけて逓増(ていぞう。次第に増えること)させた制度をいう。
- 第1段階(電気使用量120kWh以下)…ナショナル・ミニマム(国が保障すべき最低生活水準)の考え方を導入した比較的低い単価
- 第2段階(電気使用量120kWh超300kWh以下)…標準的な家庭の1カ月の電気使用量をふまえた平均的な単価
- 第3段階(電気使用量300kWh超)…やや割高な単価
参考:「電気ご使用量のお知らせ」の読み方|東京電力 http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/basic/charge/charge01-j.html
たとえば、東京電力の契約種別が従量電灯(一般家庭用の電力は「電灯」と呼ばれる)の一般家庭では、次のように設定されている(2014年(平成26年)3月1日現在)。
- 第1段階…19円43銭
- 第2段階…25円91銭
- 第3段階…29円93銭
ちなみに家電製品にかかる電気代を計算するためカタログ等に掲載されている目安単価は27円(2014年(平成26年)4月28日改訂分)で、第2段階と第3段階のほぼ中間くらいに設定されている。
三段階料金制の経緯・沿革・由来・歴史など
三段階料金制は、第一次石油危機後、省エネルギー推進などの目的から1974年(昭和49年)に採用された。
三段階料金制の趣旨・目的・役割・機能
省エネルギー推進
電気料金のうち、電力量料金の部分は電気の使用量に応じて決まり、電気料金単価に電気使用料(消費電力量。単位はkWh)をかけて算出する。
加えて、電気料金単価も三段階料金制により電気使用量が多いほど高くなるように設定されている。
したがって、電気料金は使えば使うほど高くなるしくみとなっている。
逆に言えば、電気料金は電気使用量を抑える(節電する)と加速度的に下がる。
つまり、三段階料金制は省エネルギーを推進させる制度である。
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