契約の効力―同時履行の抗弁(抗弁権)―同時履行の抗弁(抗弁権)とは
同時履行の抗弁(抗弁権)の定義・意味
契約をすると、双方が双方に対して、権利を有するとともに、かつ、義務を負い、どちらの権利が優先する、つまり、どちらの義務を先に履行すべきということはいえません。
そこで、契約(正確には双務契約)の当事者は、相手方が義務を履行(債務を提供)するまでは、自分の義務を履行(債務を履行)しないと主張することができるとしたものが、同時履行の抗弁(抗弁権)です。
つまり、原則として、契約の当事者は、同時に各々の義務を履行すべきというものです。
※もちろん、当事者間の合意(契約)により、どちらかの義務の方が先履行と定めることはできます。
同時履行の抗弁(抗弁権)の目的・趣旨
同時履行の抗弁は、当事者間の公平という見地から認められています。
同時履行の抗弁(抗弁権)の社会的機能
同時履行の抗弁は、一種の担保的機能を有しています。
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