外交―日本―原則―新機軸:「価値の外交」と「自由と繁栄の弧」
新機軸
定義・意味・意義
麻生太郎氏が講演※で日本外交の新たな諸原則を「新機軸」と総称しています。
※2006年(平成18年)11月30日にホテルオークラで開催された講演。
内容
「新機軸」とされるものの内容は次の2つです。
民主主義、自由、人権、法の支配、そして市場経済といった普遍的価値を重視した日本の「価値の外交」が、日本からカンボジア、ラオス、ベトナム、それから中央アジアの諸国や、グルジア、アゼルバイジャンなどコーカサス地方の国々、トルコ、さらにはウクライナなどの東欧にバルト諸国までをぐるっとつないだ「自由と繁栄の弧」を作るというものです。
外務省のサイトから引用
位置づけ・体系
これは、従来の日本外交の三原則にもう一本さらに
追加した日本外交の新原則と位置づけられます。
我が国外交の基本が、日米同盟の強化、それから中国、韓国、ロシアなど近隣諸国との関係強化にある。――このことは、いまさら繰り返して申し上げるまでもありません。今回申し上げますのはその先、日本外交に、もう一本さらに新機軸を加えようということであります。
外務省のサイト『「自由と繁栄の弧」をつくる 拡がる日本外交の地平 外務大臣 麻生太郎 日本国際問題研究所セミナー講演』より引用
趣旨・目的・役割・機能
麻生氏は、「新機軸」等という言葉をあえて用いた趣旨について次のように説明しています。
私がきょう申し上げようとしている新機軸は、実を申しますと新機軸でもなんでもありません。16、17年前から日本外交が少しずつ、しかし地道に積み重ねてきた実績に、位置づけを与え、呼び名をつけようとしているに過ぎないわけであります。
ですが、位置づけがないと、自分で自分が何をしているのか意味がわかりません。名前もない政策は、国内外の人々に、記憶すらしてもらえません。だからこそ、言葉が必要なのであります。そこを自覚して、明確な言語を与えようとした点に、あえて申しますなら本当の新機軸がございます。
評価・意見・批評・批判など
2ちゃんねる
これは、中国・朝鮮に対する「思想戦争」の宣戦布告に等しいインパクトを持っていた。
だからこそ、中国は恐れおののき、日本の親中メディアを使って潰しにかかったのである。
「価値の外交」も「自由と繁栄の弧」も理解出来なかった日本人はこれを全力でつぶした。
変わりに与えられたのは、「パンダの外交」だった。
伝えない日本のメディアが悪いと嘆くことは出来る。しかし演説の全文は、外務省のWebサイト※にずっと掲載されていたのである。そしていまも。それでも読まない、という人は、パンダでも見に行ってはどうだろうか。
2013/05/05(日) 14:20:08.67
※管理者注:外交青書
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