[社会]仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

日本の社会の仕組みや行政手続き等の方法・仕方・手順などを取り扱います。


錯誤―分類―動機の錯誤


動機の錯誤とは

動機の錯誤の定義・意味・意義

動機の錯誤(どうきのさくご)とは、錯誤の講学上の分類のひとつで、動機=効果意思内心的効果意思真意)の成立過程に錯誤があることをいう。

動機の錯誤の具体例

動機の錯誤の例としてよくあげられるのが、単に太っている馬を妊娠中の良馬と勘違いして、買ってしまったというような場合である。

動機の錯誤の位置づけ・体系(上位概念)

錯誤

錯誤は、講学上、次の3つの種類に分類される。

  1. 表示上の錯誤
  2. 内容の錯誤
  3. 動機の錯誤

動機の錯誤の効果

原則として錯誤無効の主張不可

判例は、錯誤のなかでももっとも起こりやすいともいえる動機の錯誤については、原則として、錯誤にあたらず、一定の要件を満たした場合にだけ、例外的に、契約などの錯誤無効を主張できるものとしている(→錯誤の要件)。

判例がこうした立場を取るのは、無制限に動機の錯誤による契約無効主張を認めると、取引の安全が害されるからである。

 

学説のなかには、動機の錯誤も錯誤に含めるべきとする見解があるが、実務的には、学説は関係ない。

また、判例が示す、動機の錯誤が錯誤に含まれるための一定の要件は、常識的なものと思われる。

 



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