転籍
転籍とは
転籍の定義・意味など
転籍(てんせき)とは、命令で他企業に労働者としての地位を移す(つまり、現在の会社を退職して他の会社に入社する)ことをいう。
転籍の目的・役割・意義・機能・作用など
中高年の企業間移動の方法
転籍は、中高年に対する失業を経ない企業間移動の方法として多用される。
有斐閣『法律学小辞典』
転籍と関係する概念
出向
出向は、広義では在籍のまま相当長期間他企業で労働する在籍出向と、他企業に労働者としての地位も移す移籍出向に分類される。
有斐閣『法律学小辞典』
ただし、出向は狭義では在籍出向を指し、移籍出向は転籍としてこれと区別される。
この場合、出向は現在の会社の籍(労働契約関係)が残り、復帰が前提となるが、転籍はこれがない(いわゆる「片道切符」)。
ただし、グループ会社間の転籍では、行ったり来たりを繰り返すことが多い。
『すぐに使える! 会社が得する人事書式&労働契約書』 株式会社九天社、210-211頁。
転籍の要件・条件
労働者の承諾・同意
出向については、実務上、就業規則に出向について直接的で明白な定めがある場合は、労働者の個別的な承諾・同意は不要とされている。
しかし、転籍については、現在の会社を退職することになるので、労働者の承諾・同意が必要であると解されている。
参考:有斐閣『法律学小辞典』
転籍の手続き
転籍は現在の会社を退職することになるので、通常は次のような手続きの流れとなる。
- 本人の意思の確認
- 転籍辞令の交付
- 転籍に関する承諾書・同意書の作成
転籍に関するテンプレート
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転籍辞令書
転籍に関する承諾書・同意書
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