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住宅の構造・構法・工法―鉄筋コンクリート造―ラーメン構造

ラーメン構造とは

ラーメン構造の定義・意味など

ラーメン構造（ラーメンこうぞう）とは、柱や梁を剛接合して建物を支える鉄筋コンクリート造の構造をいう。

ラーメン構造の位置づけ・体系（上位概念等）

鉄筋コンクリート造の構造

鉄筋コンクリート造の構造には、次のような種類がある。

1. 壁式構造
2. ラーメン構造

ラーメン構造の特色・特徴

同じ鉄筋コンクリート造である壁式構造が壁といった面材で支える構造であるのに対し、ラーメン構造は柱や梁といった線材で支えるという特色がある。

中高層のビルやマンションに多く採用されている。

ラーメン構造のメリットとデメリット

ラーメン構造のメリット

ラーメン構造も壁式構造もともに、耐久性、耐震性、耐火性、気密性、遮音性に優れるが、ラーメン構造は壁式構造に比べると次のようなメリットがある。

間取りの自由度

柱や梁で構造を支える構造のため、空間構成の自由度が高く、大空間も確保できる。

また、大きな開口部も可能になる。

リフォームの自由度

同じ理由から、リフォーム（間仕切り・開口部の変更）もしやすい。

ラーメン構造のデメリット

柱や梁の存在

ラーメン構造では、柱や梁が大きく室内に露出する（出っ張る）ため、インテリアに影響を与える。

『家づくりのダンドリ 2015-2016』 株式会社エクスナレッジ、2015年、23項。

ただし、柱を扁平にした薄肉ラーメン構造にすれば、出っ張りはなくなる。

飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、192項。

費用が高い

ラーメン構造は壁式構造に比べると費用が高い。