住宅の構造・構法・工法―鉄筋コンクリート造(RC造・RC構造)
鉄筋コンクリート造とは
鉄筋コンクリート造の定義・意味など
鉄筋コンクリート造とは、引っ張りに強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートを一体的に使用した建築物の構造をいう。
鉄筋コンクリート造の別名・別称・通称など
RC造
鉄筋コンクリート造は、RC造またはRC構造と略される。
鉄筋コンクリート造の分類・種類
鉄筋コンクリート造には、ラーメン構造と壁式構造(壁構造)がある。
これは木造における木造軸組構法(在来軸組構法・在来工法)と木造枠組壁構法(ツーバイフォー工法)に対応するものである。
鉄筋コンクリート造のメリットとデメリット
鉄筋コンクリート造のメリット
耐久性・耐震性・耐火性
気密性
鉄筋コンクリート造は隙間がない(継ぎ目がない)ため、気密性が非常に高い。
遮音性
質量則から、鉄筋コンクリート造で使用されるコンクリート単層壁は、従来からオーソドックスな遮音構造として、もっとも確実に性能を確保できるものとされてきた。
日本音響材料協会 「音響材料の使い方と技術資料集」 音響技術No.159、2012年、3頁。
なお、遮音性はコンクリートの厚さが厚くなるほど高くなる。
一般的には180mm以上あれば十分とされる(分譲マンションの戸境壁は180~250mm)。
大空間
鉄筋コンクリート造は大空間をつくりやすい。
鉄筋コンクリート造のデメリット
コスト
鉄筋コンクリート造はコストが高めで、木造の約1.4~倍程度かかる。
断熱性
コンクリート自体は断熱性がほとんど期待できない。
そのため、結露が発生しやすい。
結露を防ぐには別途断熱性を高める処理(断熱材の使用等)が必要になり、その分またコストがかさむ。
重量
重量があるため、地盤や基礎工事の強化が不可欠となる。
建設における不利
工期が長めとなる。
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