国家―国家の三要素―主権
主権とは 【sovereignty】
主権の定義・意味・意義
主権には、次の3つの意味があるとされています。
1.統治権
主権とは、まず第一に、統治権または国家権力そのものをいいます。
国家は、その領域内(=国境内)では、すべての個人・社会に対して、国家権力を用いて、自己の意思を実現させることができます。
これは、いわば、何者も侵すことができない神にも等しい強制力といえます。
2.国家の最高独立性
第二に、主権とは、国家が国外に対しては独立していることをいいます。
近代国家においては、国家は互いに平等であって、領域内のことは独立してそれぞれの国家に任せられています(主権国家)。
つまり、近代国家はその上位に権威・規範をもちません。
私たちは、21世紀のグローバルな資本主義社会の中を生きていますが、同時にローカルな国家に帰属しなければ生きていけません。
3.国政の最終意思決定権
第三に、主権とは、国家の政治(国政)のあり方を最終的に決定する最後の力をいいます。
国民主権、君主主権などという場合の「主権」がこの意味での主権です。
主権の位置づけ・体系
国家の三要素
主権は国家の三要素のひとつです。
国家の三要素とは、国家が成立するための、次の3つの要素をいいます。
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