選挙―選挙の4原則―普通選挙
普通選挙とは
普通選挙の定義・意味・意義
普通選挙とは、選挙権・被選挙権の資格を性別・身分・財産(納税額)・教育などで制限せず、一定の年齢に達したすべての人に与える選挙制度をいいます。
普通選挙の根拠法令・法的根拠・条文など
日本国憲法
第十五条 …
3 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
普通選挙の位置づけ・体系
選挙の4原則
普通選挙は選挙の4原則の一つとされています。
選挙で選ばれた人が真に国民・住民の代表者といえる(選挙が民主主義的である)ことを担保するために、近代選挙では普通選挙を含め、次の4つの原則を採用しています。
普通選挙の反対概念
制限選挙
普通選挙の経緯・沿革・歴史など
日本
日本では、1925年(大正14年)に満25歳以上のすべての男性に選挙権を与える男子普通選挙が実現しました。
そして、第二次世界大戦後の1945年(昭和25年)に満20歳以上のすべての男女に選挙権を与える男女普通選挙が実現しました。
世界
市民革命後
市民革命後、欧米では議会政治(代議政治)が採用されましたが、選挙権は「財産と教養」のある市民にしか与えられませんでした(制限選挙)。
普通選挙権獲得運動
イギリスの労働者によるチャーチスト運動(1837~48年)など。
普通選挙の評価・批評・批判など
否定的見解等
池田信夫
池田信夫氏は普通選挙についてツイッターで普通選挙が民主政治をだめにした。
と述べているほか、次のように評価しています。
民主党も国民新党も小沢一郎氏も、それぞれが民意を僭称しているが、問題はそもそも代表すべき民意が存在するのかということだ。議会制民主主義は一意的な民意を普通選挙で代表させることを前提にしているが、これは論理的に成り立たない。ArrowやGibbard-Satterthwaiteが証明したように、人々の異なる選好を一貫して代表させる民主的な投票手続きはありえないのだ。
アゴラ『代表制の神話』より抜粋
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