暦法―太陰暦(陰暦・旧暦)
太陰暦とは 【lunar calendar】
太陰暦の定義・意味・意義
太陰暦とは、月を基準にした暦法をいいます。
太陰暦の考え方
太陰暦では、月の満ち欠け、すなわち新月(または満月)から新月(または満月)までの約29.53日を基準として、29日(「小の月」といいます)または30日(「大の月」といいます)を1カ月とし、そして、「小の月」と「大の月」で構成される12カ月で1カ年とします。
したがって、太陰暦では月の満ち欠けの名称と日付が一致します。
たとえば、新月になる日はその月の第1日目(1日(ついたち))、三日月になる日はその月の第3日目、満月になる日はその月の第15日目(十五夜(じゅうごや))という具合です。
太陰暦の別名・別称・通称など
陰暦
太陰暦は、陰暦ともいいます。
旧暦
日本などでは、旧暦(=古い暦法)と同義となります(かつて採用していた古い暦法という意味で旧暦と通称される)。
太陰暦の位置づけ・体系(上位概念)
暦法
暦法は、大別すると、太陰暦も含めて、次の3つがあります。
ただし、太陰太陽暦も含めて、広義で太陰暦と呼ぶ場合もあります。
太陰暦の具体例
日本では、1873年(明治6年)以前は太陰暦(正確には太陰太陽暦)を使用していました。
今日でもイスラム暦では太陰暦が使用されています。
太陰暦の趣旨・目的・役割・機能
太陰暦で暮らしていた時代は、月の満ち欠けが人々の生活のすみずみまでさまざまなかたちで影響していました(たとえば、お月見など)。
特に、農業や漁業で月は必要不可欠な情報源です。
なお、現在の新暦は太陽を基準にしているので、月の満ち欠けとは無関係です。
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