金銭消費貸借(お金を借りること)
金銭消費貸借とは
金銭消費貸借の定義・意味・意義
金銭消費貸借(きんせんしょうひたいしゃく)とは、金銭を目的物とする消費貸借をいう。
つまり、金銭を借りてあとで返還することを約束する契約(簡単に言えば、お金を借りる契約)である。
金銭消費貸借の具体例
住宅ローン・消費者金融
金銭消費貸借の代表例として、住宅ローンや消費者金融などがある。
金銭消費貸借の位置づけ・体系(上位概念)
消費貸借
金銭消費貸借は、民法が定める13種類の典型契約のひとつである消費貸借に位置づけられる。
消費貸借の目的物は金銭に限られず、物品もその目的物となりうるが、実際に多いのは金銭消費貸借である。
金銭消費貸借の要件と効果
金銭消費貸借の要件
金銭消費貸借の成立要件としては、原則として、金銭の授受と合意(このお金は貸し借りによるものであり、あとできちんと返済する旨)の2つが必要とされている。
つまり、金銭消費貸借契約は、法律上は要物契約とされており、貸主が借主に現実に金銭を給付したことが必要である。
要物契約…契約は原則として、当事者の合意のみで成立するが、要物契約とされる契約では、合意に加えて、物の引渡しなどの給付も必要とされる。
また、お金を現実に渡したが、それはお金をあげたということではなく(贈与などではなく)、貸したのであるという合意も必要となる。
金銭消費貸借の効果
金銭返還義務
金銭消費貸借の効果として、借り主は借りたお金を返還する義務を負う(民法第587条)。
利息制限法による利息の規制
10万円未満 | 10万円以上100万円未満 | 100万円以上 |
---|---|---|
年20% | 年18% | 年15% |
また、特に利率を定めていない場合であっても、民法等により、事業用の借入金で年6%、そうでない場合には年5%の金利が定められている。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 11 ページ]
- 金銭消費貸借(お金を借りること)
- 金銭消費貸借―証拠方法
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―①金銭消費貸借契約書
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―①金銭消費貸借契約書―金銭消費貸借契約書の作り方(つくり方)
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―①金銭消費貸借契約書―金銭消費貸借契約書の書式・文例・テンプレート01
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―②借用書(借用証書)
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―②借用書(借用証書)―記載事項
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―②借用書(借用証書)―収入印紙(印紙)
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―②借用書(借用証書)―金銭借用書(金銭借用証書)の書式・文例・テンプレート01(簡易版)
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―②借用書(借用証書)―金銭借用書(金銭借用証書)の書式・文例・テンプレート02(簡易版
- 金銭消費貸借―証拠方法―書面―②借用書(借用証書)―金銭借用書(金銭借用証書)の書式・文例・テンプレート03
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ