ペットのトラブル―内容証明書の書式・文例・テンプレート01―家主が借家人にペットの飼育中止を求める
内容証明郵便を利用する時期・タイミング・意味
本文例は、賃借人が契約に違反してペットを飼育している場合に、その中止を申し入れる場合の書き方の一例です。
マンションやアパートなどの集合住宅では、ペットの飼育が禁止されている場合が多くあります。
騒音、ふん尿の悪臭、不衛生の問題(いわゆるペット公害)などが近隣住民とのトラブルになりやすいからです。
ペットの飼育が禁止されているにもかかわらず、犬、猫などを飼っていれば、それは契約違反ということになりますが、これを理由に家主はただちに賃貸借契約を解除できるというわけではありません。
判例により、賃貸借契約という家主と賃借人間の信頼関係を基礎とする継続的契約では、信頼関係破壊理論というルールが確立しているからです。
信頼関係破壊理論とは、賃借人の債務不履行(契約違反)があっても、信頼関係を破壊しない程度の不履行では賃貸借契約を解除できないというものです。
しかし、継続的契約関係である賃貸借契約においては、賃借人のたった1回の債務不履行で契約が解除されてしまうというのでは、賃借人に酷です。
そこで、賃借人を保護するために判例で確立された理論が信頼関係破壊理論です。
したがって、逆に家主の側としては、後々のことを考えて、賃借人が契約に違反してペットを飼育しているため抗議を申し入れたという事実を証明できるようにしておいた方がいいでしょう。
ペットの飼育の中止を求める内容証明郵便の書面の書き方の具体例(文面・例文・見本)
以下の例文をワードで作成したものは次のページからダウンロードできます。
(内容証明)家主が借家人にペットの飼育中止を求める内容証明書の書き方・例文・文例 書式・様式 雛形(ひな形) テンプレート01(ワード Word) - [文書]テンプレートの無料ダウンロード
通告書
貴殿は下記建物について私と賃貸借契約を締結していますが、同契約書第○○条では、室内でのペットの飼育を禁止しております。
しかしながら、貴殿は室内において犬を飼育しております。
これは契約違反であり、近隣の住民からも犬の鳴き声、悪臭について当方に再三苦情が寄せられており、苦慮しております。
つきましては、早急に犬の飼育を中止するよう、お願い申し上げます。
記
…(建物の表示)
平成○○年○○月○○日
○○県○○市○○町○丁目○番○号
○○ ○○
○○県○○市○○町○丁目○番○号
○○ ○○ 殿
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