[社会]仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

日本の社会の仕組みや行政手続き等の方法・仕方・手順などを取り扱います。


マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性・遮音性


マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性遮音性

アパートやマンションなどの集合住宅でもっとも苦情が多いといわれているのが、騒音問題です。

自動車や犬の鳴き声といった外からの騒音や、隣室・上下階のドアを閉めたり、歩く(走る? 特に上階の子供の足音など)ときの振動によるドン・ドスンドスン・ドンドンといった重低音、話し声・テレビの音その他の生活音といった建物内の騒音に悩まされている人は非常に多いと思います。

最終的には引越しを余儀なくされる場合もあります。

しかも、一度騒音問題で苦しむと、音に敏感に反応してしまうといった一種の心的な遺症のようなものが残ってしまうことさえあります。

しかし、建物自体の防音性が高ければ、こうした騒音問題も防止ないしは軽減されます。

このページでは、マンションなどの防音性をチェックするポイントをまとめてみます。

1.建物の構造

大別すると、建物の構造には、次のような種類があります。

  1. 木造
  2. 軽量鉄骨造
  3. 重量鉄骨造(S造)
  4. 鉄筋コンクリート造(RC造)
  5. 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

マンションの防音性は、の仕様(厚さ等)にもよりますし、本当のところは実際に住んでみないとわからないところがあることも確かです。

しかし、建物の構造は建物防音性の一つの大きな目安となります。

建物は、アパート、コーポ、ハイツ、マンションなどいろいろな呼び方がありますが、建物の構造により、次の3つに大別されるものと理解しておくとわかかりやすいかと思います。

  1. アパート…木造
  2. コーポ・ハイツ…軽量鉄骨造
  3. マンション…重量鉄骨造または鉄筋コンクリート造または鉄筋鉄骨コンクリート造)

木造

木造の建物は振動します。

したがって、足音などの気になる重低音(ドスンドスンというような響く音など)などの固体音は防げません。

また、がモルタルや合板でできていることが多いので、空気音も防げません。

防音性は低いです。

鉄骨造

鉄骨造には、次の2つの種類があります。

ただし、重量鉄骨造とはいっても、鉄骨の柱が軽量鉄骨造より太くなるだけです。

防音性の仕様(厚さ等)によりますが、一般的に鉄骨造自体があまり防音性の高い構造ではありませんので、騒音が気になる人は選択しないほうがいいでしょう。

詳細については、次のページを参照してください。

鉄骨造とは

鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

鉄筋コンクリート造(RC造)とは、柱、梁、、床などの主要構造部に鉄筋の入ったコンクリート(鉄筋によって補強されたコンクリート)を使用したものをいいます。

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)は、鉄筋コンクリートに鉄骨を内蔵させたものをいいます。

ただし、防音性という点では、両者は特に違いがあるわけではありません。

鉄筋コンクリート造(RC造)または鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)であれば、基本的には防音性は高いと言えます。

騒音が気になる人は、最低限、鉄筋コンクリート造(RC造)または鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)の構造のマンションを選ぶべきでしょう。

しかし、鉄筋コンクリート造(RC造)等だからといって、安心はできません。

建物防音性遮音性は、最終的にはや床の仕様(厚さ等)で決まるからです。

2.と床の仕様(厚さ等)

騒音は、空気音(空気中を伝わる音)と固体音(床やを伝わる音。床衝撃音など)の2つの騒音に大別されます。

このうち、主にの仕様が空気音に、そして、床の仕様が床衝撃音に影響します。

の仕様(厚さ等)

防音性は最終的にはの仕様(厚さ等)で決まりますので、の厚さなどもチェックしておきましょう。

マンションの防音性・遮音性―壁の仕様(厚さなど)

また、鉄筋コンクリート造(RC造)には、式(建物を支えるタイプ)とラーメン式(柱で建物を支えるタイプ)のものがあります。

一般的には式のほうがが厚くなり、防音性が優れています。

なお、最近は、ほとんどラーメン式になってきているので、式はかえって古いマンションで採用されていることのほうが多いようです。

ただし、ラーメン式か式かは、不動産業者に問い合わせてもわからないことが多いかと思います。

床の仕様(厚さ等)

歩いたり、子どもが走り回ったり、飛び跳ねたりなどして起こる振動による重低音は、床の仕様(厚さ等)で大きく影響されます。

マンションで問題となる主な騒音は、この種の重量床衝撃音です。

詳細については、次のページを参照してください。

マンションの防音性・遮音性―床の仕様(厚さなど)

3.外部要因

集合住宅騒音は、部屋の位置、間取によっても影響を受けます。

また、当然のことながら、住環境(主要道路に面しているか、鉄道沿線にあるか)や隣室・上下階の人によっても大きく左右されます。

詳細については、次のページを参照してください。

マンションの防音性・遮音性―外部要因



現在のページのサイトにおける位置づけ

現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 13 ページ]

  1. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音
  2. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音
  3. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音―遮音性能
  4. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音―遮音性能―基準
  5. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音―遮音性能―基準―日本建築学会の推奨基準等―D値
  6. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音―遮音性能―基準―日本建築学会の推奨基準等―TLD値
  7. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音―遮音性能―基準―日本建築学会の推奨基準等―LL値・LH値
  8. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―基本―騒音―防音―遮音性能―基準―住宅性能表示制度の評価方法基準―Rr
  9. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性・遮音性
  10. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性・遮音性―構造―鉄骨造
  11. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性・遮音性―壁の仕様(厚さなど)
  12. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性・遮音性―床の仕様(厚さなど)
  13. マンション購入の注意点・ポイント―騒音問題―マンションの防音性・遮音性―外部要因

現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー