特許権
特許権とは
特許権の定義・意味・意義
特許権とは、特許を受けた発明を他の会社などに使われないように保護する権利をいいます。
ここでいう発明とは、自然の法則を利用したアイデアによってつくられた物や方法をいいます。
たとえば、物の発明には、機械・器具や化学物質などがあります。
また、方法の発明には、製造方法、加工方法などがあります。
特許権の根拠法令・法的根拠・条文など
特許権は、特許法に定められた制度です。
特許権の要件と効果
特許権の要件・条件
特許権として保護を受けるには、所定の要件・条件があります。
たとえば、特許法上、次のような要件・条件が必要とされています。
- 産業上の利用可能性
- 新規性
- 発明の非容易性
特許権の効果・効力
特許権を取得すれば、特許権者は第三者が発明を無断で実施することを排除することができます。
具体的には、差し止め請求、損害賠償請求、信用回復措置請求などが行うことができます。
また、侵害者に対して、刑事責任の追求をすることもできます。
特許権の存続期間
特許権の存続期間は原則として20年です。
ただし、例外的に特許権の存続期間の延長制度があり、所定の要件を満たせば、5年を限度として延長することができます。
特許権の手続き
特許権を取得するには、特許庁に出願し、必要な要件を満たしているか審査を受けて登録される必要があります。
実際に、出願して権利化されるまでの期間は、通常2~4年ほどかかります。
特許権の位置づけ・体系
特許権は工業所有権として、知的財産権の一種です。
特許権と類似の制度
特許権の類似の制度に実用新案権があります。
実用新案権は特許権ほど権利保護の確実性はありませんが、短期間で権利を取得できるというメリットがあります。
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