内閣―過程―成立―①内閣総理大臣の指名
内閣総理大臣の指名とは
内閣総理大臣の指名の定義・意味・意義
内閣総理大臣の指名とは、国会が国会議員の中から内閣総理大臣を指名することをいいます。
内閣総理大臣の指名制度の位置づけ・体系
内閣の成立手続きのひとつ
内閣の成立手続きの第一歩としてまず内閣総理大臣の指名が行われます。
内閣総理大臣の指名の方法―国会の議決
内閣総理大臣の指名は、国会議員の中から国会の議決(投票)で行われます。
多くの場合、内閣総理大臣は議会の多数党(→与党)の党首がなります。
日本国憲法
第六十七条 内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。
国会の種類
常会(通常国会)または特別会(特別国会)
内閣総理大臣の指名が行われる国会は、衆議院の任期満了の場合は常会(通常国会)で、衆議院の解散の場合は特別会(特別国会)で行われます。
議決の方法
投票
内閣総理大臣の指名の議決は単記記名投票で行われ、投票の過半数を得た者が指名された者となります。
なお、1回の投票で過半数を得た者がいないときは、上位2人の決選投票を行い、多数を得た者が指名された者となります。
衆議院の優越
内閣総理大臣の指名の議決は両議院(衆議院と参議院)で行います。
衆議院と参議院とが異なった指名の議決をした場合に、両院協議会を開き、そこにおいても意見が一致しないとき、または衆議院が指名の議決をした後10日以内に参議院が指名の議決をしないときは、衆議院の議決が国会の議決となります。
内閣総理大臣の指名制度の趣旨・目的・役割・機能
議院内閣制
内閣総理大臣の指名制度は、議院内閣制の核心をなすもので、内閣と衆議院との緊密な結びつきを示しています。
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