区分所有建物―法律関係―区分所有者の義務
区分所有者の義務
ここでは、建物区分所有法(正式名称:建物の区分所有等に関する法律)が定める区分所有者(分譲マンションの所有者)の義務についてまとめてみます。
区分所有者の一般的義務
建物区分所有法は、「区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない」と規定し、区分所有者の一般的義務を定めています。
区分所有者が義務に違反した場合
区分所有者が共同の利益に反する行為をした場合、あるいは、その行為をするおそれがある場合に備え、建物区分所有法は次の3つの手段を段階的に用意しています。
つまり、共同の利益に反する行為をするものに対しては、他の区分所有者の全員(または管理組合法人)は、まず、その行為の停止などを請求できます。
しかし、その行為による共同生活上の障害が著しく、行為の停止などの請求によっても解決されない場合には、裁判により当該行為をする区分所有者による専有部分の使用の禁止を請求することができます。
そして、さらに、共同生活上の障害が著しく、他の方法による解決が困難な場合には、当該区分所有者の区分所有権を競売することを請求することができるものとしています。
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