［社会］仕組み・手続き(申請・届出)・内容証明郵便など

不法行為―分類―特殊不法行為

特殊不法行為とは

特殊不法行為の定義・意味・意義

特殊不法行為（とくしゅふほうこうい）とは、民法７１４条以下や特別法^※で、故意・過失の立証責任・挙証責任を転換したり、無過失責任を認めたり等して、一般不法行為における原則（不法行為制度における原則的規定である民法７０９条）を修正した不法行為をいう。

^※特殊不法行為を規定した特別法として身近なものでは、交通事故の人身事故で適用される自動車損害賠償保障法（いわゆる自賠法）などがある。

特殊不法行為の分類・種類

特殊不法行為は民法（７１４条以下）と特別法で規定されたものがある。

民法上の特殊不法行為

• 監督者責任（７１４条）
• 使用者責任（７１５条）
• 注文者責任（７１６条）
• 工作物責任（７１７条）
• 動物占有者の責任（７１８条）
• 共同不法行為（７１９条）

特別法上の特殊不法行為

• 自動車損害賠償保障法（いわゆる自賠法）
• 製造物責任法（いわゆるPL法）
• 国家賠償法など

特殊不法行為の位置づけ・体系（上位概念）

不法行為

不法行為の制度は、一般不法行為と特殊不法行為の２つの類型に大別される。