手紙―構成―便箋―書き方(手紙の書き方)―末文―結語
結語とは
結語の定義・意味など
結語(けつご)とは、文書の結びの言葉をいう。
結語の目的・役割・意義・機能・作用など
挨拶
結語は、口頭での「さようなら」「それではまた」に相当する、文書での挨拶の言葉である。
結語と関係する概念
反対概念・対概念
頭語
結語は頭語と一対にして使用され、この頭語で書き出したら必ずこの結語で結ぶという決まりがある。
結語の適用範囲
季節の挨拶状
暑中見舞い・寒中見舞いなどの季節の挨拶状には頭語・結語は不要である。
結語の具体例
なかでももっとも一般的な組み合わせが「拝啓」と「敬具」の組み合わせである。
目上の人に用いてもよいとされており、使用可能な範囲はかなり広い。
耳慣れない語を使用するより、「拝啓」「敬具」を使用したほうが賢明である。
参考:『すぐ役立つ文書・書式大事典』 法研、2010年、39項。
また、時候の挨拶以下の前文を省略する場合は「前略」と「草々」の組み合わせを使用し、これもよく用いられる。
なお、「かしこ」は女性だけが使える結語で、「謹み、敬う」という意味である。
すべての頭語に対して使用でき万能なので、便利である。
クロワッサン 『ちゃんとした手紙とはがきが書ける本』 マガジンハウス、2015年、14頁。
頭語 | 結語 | |
---|---|---|
一般 | 拝啓・拝呈・啓上・拝信・啓白 | 敬具・拝具・敬白 |
(口語・女性) | 一筆申し上げます。 お手紙差し上げます。 |
かしこ・さようなら・ごめんくださいませ・ごきげんよう |
(親しい人) | こんにちは。 お元気ですか。 |
さようなら・ではまた |
丁寧 | 謹啓・謹呈・恭敬・粛啓 | 謹言・謹白・頓首・敬白 |
(口語・女性) | 謹んで申し上げます。 謹んで一筆差し上げます。 |
かしこ・あなかしこ |
急用 | 急啓・急呈・急白・急迫 | 草々・早々・不一 |
(口語・女性) | とり急ぎ申し上げます。 走り書きをお許しください。 |
かしこ・さようなら・あらあらかしこ |
省略 | 前略・略啓・冠省・冠略 | 草々・早々・不一・不備・不尽 |
(口語・女性) | 前文お許しください。 前略ごめんください(ませ)。 |
かしこ・さようなら |
返信 | 拝復・復啓・啓復 | 敬具・拝具・敬白・敬答・拝答・草々・早々・不一 |
(口語・女性) | お手紙拝見しました。 お手紙ありがとうございました。 |
かしこ・さようなら |
再信 | 再啓・再呈・追啓・対啓 | 敬具・拝具・敬白・謹言・草々・早々・不一 |
(口語・女性) | 重ねて申し上げます。 たびたび失礼ながらお便り差し上げます。 |
かしこ・さようなら |
初信 | 拝啓・謹啓 | 敬具・拝具・敬白 |
(口語・女性) | 初めてお便り(お手紙)差し上げます。 突然お手紙を差し上げる失礼をお許しください。 |
かしこ |
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