概要・概略・あらまし―示談書・覚書・念書・協定書の違い
示談書・覚書・念書・協定書の違い
紛争解決のためのツールとして内容証明郵便以外によく知られたものに示談書、覚書、念書、協定書といったものがあります。
これらは紛争解決に係る契約書の一種と位置づけることができると思います。
ここではその明確な定義付け・位置づけを行ってみたいと思います。
ただし、文書の名称の違いといいますか、使い分けは慣習によるもので、法的効果の点では何も異なりません。
すべて「契約書」という名称で通してもいいわけです。
示談書とは
示談とは、民事上の紛争を裁判によらずに当事者間で解決する契約のことで、これを文書化したものが示談書です。
交通事故、暴行や傷害事件、わいせつ・痴漢、浮気・不倫・離婚の慰謝料問題などの関係で示談がなされることが多いです。
示談書の書式は、次のページからダウンロードできます。
ただし、本文・例文はない様式だけのテンプレートです。
覚書(覚え書き)とは
覚書(覚え書き)とは、2人以上の当事者が、一定の事項について、相互に合意した内容を確認するため、または証する(後日の証拠とする)ために作成する略式の書面・文書をいいます。
念書とは
念書とは、覚書と似たようなものですが、「多くは、当事者間の一方が作成し、他方に交付される」(『法律学小辞典』有斐閣)形式のものを指します。
法律上ではなく、実務上使用されている用語です。
念書の書式は、次のページからダウンロードできます。
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協定書とは
基本的な合意内容や努力目標などを定める場合などに、文書の標題に「契約書」ではなく、特に「協定書」という名前が使用されることがあります。
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