e-Gov(イーガブ)―電子申請システムを利用する方法
e-Gov(イーガブ)の電子申請システムを利用する方法・仕方・手順・やり方(注意点・ポイント)
e-Govでは、その事前準備で専用ソフトをダウンロード・インストールしますが、e-Taxとは異なり、その専用ソフトを使用して申請書・届出書等を作成するわけではありません。
e-Govの電子申請システムを利用して、つまり、インターネット(ブラウザ)上で、必要事項・項目を入力することで、申請・届出のためのデータを作成します。
そして、電子署名をしたうえ、送信します。
大きくは次のような流れとなります。
また、全般的な注意事項ですが、e-Govの電子申請システムのページを閉じる際は、ページ内にある[終了する]ボタンをクリックして閉じましょう。
ブラウザの[×(閉じる)]ボタンなどで、ページを閉じると、キャッシュがパソコンに残ったままとなり、再度アクセスした際に、エラーメッセージが表示されるようなります。
ただし、エラーメッセージが表示されても、作業はできます。
このエラーメッセージが表示されないようにするには、インターネット一時ファイルを削除する必要があります。
なお、e-Govを利用して、電子申請しても、結局、添付書類の郵送が必要な手続きもあります。
この場合、わざわざ本システムを利用する意味はないのではないか、と思います。
申請書はエクセルファイル形式などでダウンロードできますので、それに入力し、添付書類とともに持参または郵送したほうが、簡単で早いからです。
ブラウザ上で、後述するような、いくつかの手順を踏んで情報を入力して、電子署名をするより、エクセルファイルに情報を入力して、押印する方が当然簡単です。
ただし、必要とされる添付書類が登記事項証明書の場合は、登記情報提供サービスを利用することで、同サービスにより提供される照会番号(発行年月日と10桁の数字)をもって登記事項証明書に代えることができるという行政手続きもあります。
つまり、この場合であれば、すべての手続きをパソコンの画面上で行うことができるようになります。
また、登記情報提供サービスの利用料金のほうが登記事項証明書の発行手数料より安く設定されています。
したがって、e-Govを利用するメリットはあります。
まずパーソナライズに登録
e-Govには、パーソナライズという機能があります。
e-Gov電子申請システムを利用するにあたっては、まずこのパーソナライズに登録しておきましょう。
これはポータルサイトなどによくある、いわゆる「マイページ」のようなものです。
e-Govを利用し始めるにあたっては、まずパーソナライズに新規登録をしておきましょう。
IDとパスワードを登録するだけの作業です。
パーソナライズに新規登録をしておけば、自分がよく利用する手続きを登録したり、申請した案件の一覧(履歴と申請状況)が確認できたりするようになります。
1.申請・届出のためのデータを作成する
1-1 利用する手続きの検索
e-Govの電子申請システムから、利用する手続きを検索します。
専用の検索ページ(「e-Gov電子申請手続検索」)が用意されています。
手続きが見つかったら、そのページへと進み、[申請する]ボタンをクリックして電子申請を開始します。
なお、今後も利用する手続きであれば、検索の手間を省くために、パーソナライズに手続きを登録しておきましょう。
そうすれば、次回からは、パーソナライズの画面から、その手続きのページにアクセスできるようになります。
1-2 基本情報の入力
まず、[基本情報の入力]というページが表示されますので、そこに氏名、住所などの情報を入力します。
ここで入力したデータは保存することができますので、次回からは保存したファイルを読み込むことで、この入力作業を省略することができます。
1-3 申請情報の入力
e-Govの電子申請システムでは、紙ベースの文書・書面の様式に準じた入力画面が表示されますので、画面上で必要事項を入力します。
これにより申請・届出のためのデータを作成することができます。
この作業は、書面で行う通常の手続きで、所定の申請書や届出書を作成する作業に相当します。
ここで入力したデータも保存することができますので、必ず保存しておきましょう。
申請に不備があった場合、補正申請をする必要がありますが、保存したファイルを読み込むことで、再入力の手間を省くことができます。
なお、e-Gov電子申請システムでは、機種依存文字など使用できない文字が結構あります。
特に、半角カタカナが使用できないことには注意しましょう。
使用できない文字を入力した場合は、エラーメッセージが表示されます。
2.電子署名をする
電子証明書の準備
次に、いま作成したデータ(電子文書)に電子署名をします。
この作業は、書面で行う通常の手続きで、押印する作業に相当します。
電子署名をするには、電子証明書が格納されたICカードをICカードリーダをパソコンに接続しておく必要があります。
たとえば、市区町村で発行される個人向けの公的個人認証サービスを利用するのであれば、ICカードリーダをパソコンに接続したうえ、電子証明書が格納されている住民基本台帳カードをICカードリーダにセットしておきます。
なお、電子署名をする際、e-Govでは、「PINコードを入力してください」というメッセージが表示されます。
ここでいう「PINコード」とは、電子証明書のパスワードのことです。
公的個人認証サービスの電子証明書であれば、電子証明書の発行時に設定した、4桁以上16桁以下の数字と大文字のアルファベットからなるパスワードのことです。
住民基本台帳カードのパスワード(住民基本台帳カードの発行時に設定した4桁の数字からなるパスワード)とは異なりますので、ご注意ください。
3.送信する
電子署名が正常にできれば、あとは送信するだけです。
[送信する]ボタンをクリックして送信してください。
書面で行う通常の手続きでいえば、申請書・届出書を行政機関の窓口に提出し、無事受付が終了したことになります。
4.申請状況を確認する
パーソナライズに登録しておけば、申請・届出の履歴情報が[申請案件一覧]に自動的に記録されます。
リンクをクリックして、申請状況を確認します。
申請状況には、次のような区分・段階があります。
- 到達
- 審査中
- 審査終了
- 手続終了
審査終了となった場合、「審査終了のお知らせ」というメールがe-Govの電子申請システムから届きます。
メールが届いたら、パーソナライズにログインをして、[申請案件一覧]で、現在の申請状況が[手続終了]となっているか、確認しておきましょう。
[審査終了]では、不十分です。
審査の結果、不備がある場合、[審査終了]のままになります。
たとえば、申請状況が[審査終了]のままで、[コメント通知]や[補正通知]にメッセージがある場合、何らかの問題が発生した可能性があります。
この場合、メッセージ(xmlファイル形式のファイル)を開いてみて、たとえば、再提出が必要とあれば、その理由を確認して、画面下にある[補正申請]ボタンをクリックして、再申請します。
ただし、先に入力した基本情報や申請情報をファイルに保存していれば、そのファイルを読み込むことで、再入力の手間を省くことはできます。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 3 ページ]
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ