耐震性―基礎工事―ベタ基礎
ベタ基礎とは
ベタ基礎の定義・意味など
ベタ基礎(ベタきそ)とは、地面と接する建築物の底面全体を一体の鉄筋コンクリートで支える基礎をいう。
参考:飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、194項。
ベタ基礎の位置づけ・体系(上位概念等)
基礎
住宅などの建築物の基礎(基礎構造物。建築物に負荷されるさまざまな荷重を地盤に伝達するための構造物。→基礎工事)は次のように分類される。
- 直接基礎
- ベタ基礎
- 布基礎
- 杭基礎
地盤調査の結果、良好地盤であれば、ベタ基礎または布基礎といった浅い基礎(直接基礎という)を施す。
軟弱地盤であれば、地盤改良を行ったうえで、直接基礎または杭基礎を施す。
ベタ基礎のメリットとデメリット
ベタ基礎のメリット
安定性
ベタ基礎は建築物の底面全体が鉄筋コンクリートで覆われるため、建築物の荷重を底面全体で受け止めて負荷が分散されるので、安定性に優れ、不同沈下を起こしづらい。
強度は布基礎より優れる。
参考:『家づくりのダンドリ 2015-2016』 株式会社エクスナレッジ、2015年、88-89項。
断熱性・防湿性
ベタ基礎は床下の断熱や防湿も期待でき、もって住宅の耐久性を高めることができる。
そのため、木造住宅ではベタ基礎にするケースが増えているという。
参考:『家づくりのダンドリ 2015-2016』 株式会社エクスナレッジ、2015年、88項。
ベタ基礎のデメリット
地盤の地耐力(構造物を支える地盤の強さ、あるいはその限度)が均一でない場合は不同沈下を起こす場合がある。
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