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家事事件―家事事件とは

家事事件とは

家事事件の定義・意味

家事事件とは、離婚や相続といった家庭内・親族間（夫婦・親子・親族間など）の紛争を、家庭裁判所で解決する法的手続きをいいます。

家事事件については、家庭裁判所だけが取り扱っています。

家事事件の趣旨・目的

家庭内の紛争については、通常の民事紛争とは性質を異にしています。

そこで、通常の訴訟事件とは手続きを別にして、非公開手続で、裁判所が後見的立場で関与して問題解決をした方が妥当であるということから、家事事件という法的手続類型が特別に設けられています。

家事事件の特色・特徴

家事事件は、一般の民事事件よりも、専門家の手を借りずに自分で行いやすい法的措置といえるでしょう。

家事事件の分類・種類

家事事件は、次の２つに分類されます。

1. 家事調停事件
2. 家事審判事件

紛争の内容により、家事調停事件となるか、家事審判事件となるかなどが決まってきます。

詳細については、家庭裁判所内に設置されている家事相談室にご相談ください。

ここでは、家事事件の分類を簡単に概観するにとどめておきます。

家事調停事件

家事調停事件は、さらに次の３つに分類されています。

1. 一般調停事件
2. 特殊調停事件（２３条事件）
3. 乙類調停事件

家事審判事件

家事審判事件は、さらに次の２つに分類されています。

1. 甲類審判事件
2. 乙類審判事件

家事事件の具体例

家事事件の代表的なものとして、家事調停事件では、離婚調停、遺産分割調停、家事審判事件では、相続放棄申述、遺言書検認、姓名の変更審判などがあります。

家事事件の根拠法令

家事事件の根拠法令は、民事調停の基本法たる民事調停法の特別法としての家事審判法です。