相続―基本―遺産相続とは
相続・遺産に関する基本用語
相続とは
私法の一般法である民法は、財産に関する財産法(第一編第二編第三編)、家族関係に関する身分法(第四編)、そして相続法(第五編)から成り立っていますが、このうち、相続法に関する部分が、相続に関して定めています。
※「相続法」という名前の法律は存在しません。
民法では、相続について、次のように規定しています。
(相続開始の原因) 第八百八十二条 相続は、死亡によって開始する。
(相続の一般的効力) 第八百九十六条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。
このように、相続とは、死亡した人(被相続人と言います)の財産上の権利義務を、一定の者(相続人と言います)が包括的に承継することを言います。
この承継される包括的な財産(相続された財産)を相続財産と言います。
※戦前は、家という制度を前提にした、家督相続でしたが、戦後の民法改正で廃止されました。
なお、被相続人は、原則として、遺言により、自分の死後の財産を自由に処分することが認められていますが、遺留分制度によって遺言の自由には制約が加えられています。
遺産とは
遺産とは、相続財産のことです。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 12 ページ]
- 相続―基本―遺産相続とは
- 相続―相続の手続き・手順―全体像
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がある場合
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―相続人
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―相続順位(相続人の確定)
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―相続分・相続割合
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―遺産分割―遺産分割とは
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―遺産分割―遺産分割の方法・仕方
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―遺産分割―遺産分割協議
- 相続―相続の手続き・手順―遺言書がない場合―遺産分割―遺産分割協議が成立しない場合
- 相続―書式・文例・テンプレート―遺産分割協議申し入れの内容証明書01
- 相続―書式・文例・テンプレート―遺産分割協議書の書き方01
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ