省エネルギー対策―建築設備―エコキュート
エコキュートとは
エコキュートの定義・意味など
エコキュートとは、財団法人電力中央研究所が開発した、フロンではなくCO2を冷媒とする、エアコンと同じヒートポンプを利用した電気給湯器をいう。
エコキュートの特色・特徴
エコキュートは、ガス給湯器のようにその都度お湯を沸かすのではなく、電気料金の安い深夜時間帯にお湯を沸かして貯湯タンクに貯めておき、それを日中から夜にかけて使うというスタイルになる。
エコキュートの目的・役割・意義・機能・作用など
オール電化
エコキュートはIHクッキングヒーターとともにオール電化住宅には欠かせない住宅機器である。
省エネルギー対策
後述
環境に対する影響
エコキュートはフロンではなくCO2を冷媒にしているので、冷媒が漏れ出したとしても環境に対する影響が非常に少ない。
エコキュートのメリットとデメリット
エコキュートのメリット
省エネルギー性・安いランニングコスト
家庭用エネルギー消費は、冷房用、暖房用、給湯用、厨房用、動力・照明他(家電機器の使用等)の5つの用途に分類することができるが、エネルギー消費に給湯用が占める割合は暖房用よりも高い。
2011年度では、動力・照明(34.7%)、給湯(28.3%)、暖房(26.7%)、厨房(8.1%)、冷房(2.2%)となっている。
2.1.2 部門別エネルギー消費の動向 │ 資源エネルギー庁 http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2013html/2-1-2.html
この点、エコキュートはエアコンと同じくヒートポンプを利用しているので、一般的な電気給湯器を利用する場合より効率的に(低い消費電力で)お湯を沸かすことができ、電気代が安くなる。
また、電気料金の安い深夜時間帯にお湯を沸かすことでさらに電気代を安くできるので、ガス給湯器よりもランニングコストが安くなる。
便利な機能
エコキュートには、自動お湯張りの機能があるものや床暖房・浴室暖房の機能がある製品もある。
補助金
エコキュートの導入にあたっては2010年(平成22年)までは国の補助金を受けることができた。
ただし、自治体によってはエコキュートの補助金を実施しているところがある。
エコキュートのデメリット
導入コスト
エコキュートはガス給湯器に比べると導入コストが高くなる(2015年時点で約55万円)。
設置場所
エコキュートはお湯をためる貯湯タンクが必要になるので、導入するには約1㎡の設置場所を確保する必要がある。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 8 ページ]
- 省エネルギー性(省エネ性・省エネ住宅)
- 省エネルギー性―断熱性
- 省エネルギー性―断熱性―方法―内断熱(充填断熱)
- 省エネルギー性―断熱性―方法―外断熱(外張り断熱)
- 低炭素建築物認定制度
- 省エネルギー対策―建築設備―エコキュート
- 省エネルギー対策―建築設備―HEMS
- 省エネルギー対策―建築設備―雨水タンク
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ
- ホーム
- 生活―住宅
- 住宅の新築(1)住宅の費用の検討
- 住宅の新築(2)土地探し
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の構造・構法・工法
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能①安定性
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能②耐火性
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能③耐久性
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能④メンテナンス性
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能⑤温熱環境(省エネルギー性・断熱性)
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能⑥空気環境(通風性)
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能⑦光・視環境(採光性)
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能⑧音環境(防音性)
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能⑨バリアフリー性
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―住宅の性能⑪その他
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―間取り―基礎
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―間取り―部屋・空間の種類
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―間取り―間仕切り―壁と建具
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―間取り―方法―グリッドプランニング
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―建材
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―建築設備
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―外観―屋根・軒・庇
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―外観―外壁材
- 住宅の新築(3)住宅の仕様の検討―外構え
- 住宅の新築(4)工事請負契約
- 住宅の新築(5)工事
- 生活―住宅