水回り―サニタリー
サニタリーとは
サニタリーの定義・意味など
サニタリーとは、水回りのうち、キッチンを除く、トイレ・洗面室・脱衣室・洗濯室・浴室などの衛生のための建築設備をいう。
サニタリーの間取り
サニタリーの集中
床面積に余裕があれば、トイレ・洗面室・脱衣室・洗濯室・浴室(浴槽と洗い場)のすべてを横に(または縦に)並べる間取りがベストである。
参考:増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、90項。
また、サニタリーは集中(隣接)して配置したほうが給排水の配管をコンパクトにでき、イニシャルコスト・ランニングコストともにローコストになる。
飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、145項など。
しかし、限られた床面積からは、たとえば、ホテルやワンルームマンションなどでよくみられるように、脱衣室・洗濯室・浴室の洗い場を省略し、トイレ・洗面ボウル・浴槽が3点セットとなったユニットバスといった間取りが採用されたりする。
サニタリーのワンルーム化
日本ではトイレ・洗面室・浴室等は壁で区切られて別々になっていることが多い。
しかし、これをワンルーム化(一体化)すること(→一室空間)で次のようなメリットがある。
- 空間に開放感と広がりが出る(限られた床面積を有効に活用できる)
- バリアフリーの観点からはサニタリーは段差のない広いワンルームにするのがベスト※
※飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、203項など。
洗濯機置き場
サニタリーの間取りでは、洗濯室(つまり、洗濯機置き場)の配置が難しい。
サニタリーの注意点・注意事項
サニタリーはこまごまとしたものが多いのでごちゃごちゃした感じになりやすく、また収納スペースが足りずにモノがあふれ出しがちである。
そこで、デザインに統一感をもたせ、十分な収納スペースを確保できるように注意する。
参考:佐川 旭 『住まいの思考図鑑』 エクスナレッジ、2015年、93項。
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