廊下
廊下とは 【passage; corridor; gallery; hall】
廊下の定義・意味など
廊下(ろうか)とは、住宅のなかの部屋をつなぐ通路用の細長い空間をいう。
参考:三省堂 『スーパー大辞林』など
廊下の目的・役割・意義・機能・作用など
廊下は動線を確保するために不可欠な空間であるが、廊下にはこの通路としての役割のほか、次のような機能もある。
音・視線等の遮断
廊下には、音・視線・外気(冷気等)・臭いを遮断する機能がある。
平凡社 『世界大百科事典』
視線の遮断
たとえば、玄関から直接個室に行くルート=廊下があれば、家族と顔を合わせることなく(わずらわしくなく)、部屋と外界を行き来できる。
反対に、廊下がなければ(→センターリビング)、部屋と外界を行き来するには、家族と顔を合わせることになる(家族とのコミュニケーションがとりやすくなるということでもある)。
増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、177項。
収納スペース・ギャラリー等
廊下の両側は収納スペースや絵等を飾るギャラリーなどにも活用できる。
飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、55項。
また、その他、手洗い所や姿見を設置したり、また、子供の遊び場などとしても活用できる。
参考:平凡社 『世界大百科事典』
オンからオフへの気持ちの切り替えの場
特に長い廊下は、気持ちをオンからオフへ徐々に切り替える場となる。
また、来客を迎える場合には、廊下があることで、そこでひと呼吸して気持ちを引き締めたりして入室できることもある。
飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、55項。
廊下の間取り
限られた床面積で空間を効率的に使用するという考え方からは、可能な限り廊下を短くして歩く距離を減らし、部屋を広く取るようにすることが望ましい。
参考:飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、54項 など。
この考え方から、最近では特に廊下を設けず、家具等の配置を工夫して部屋の一部に通路を設けるという傾向が強くなっている(→センターリビング)。
平凡社 『世界大百科事典』
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