水回り―サニタリー―トイレ
トイレ
トイレの注意点・注意事項
広さ等
トイレは他の部屋と比べて後回しにされることも多く、洗面室の近くに1畳分のスペースを取っただけという間取りが多くみられる。
しかし、あとから、なぜトイレのことをもっと真剣に考えなかったかと後悔する人も多い。
飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、78項。
ドア
中で人が倒れた場合、内開きだと外からドアを開けにくくなるからである。
手洗い所
トイレは別名「お手洗い」というくらい
なので、手が洗えなければ話にな
らない。
増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、80項。
ただし、トイレのタンク上部を使用する手洗いでは、高齢者が使いづらい、石鹸が置きにくい等の問題がある。
そのため、トイレには小さくてもいいので手洗い所を設置したほうがいい。
なお、トイレに設置する手洗い所には次のような種類がある。
- 壁付けタイプ
- オーバーカウンタータイプ
- アンダーカウンタータイプ
- ボウルタイプ
増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、81項。
トイレの収納
トイレにもこまごまとしたものが多い。
飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、37項。
トイレと関係する概念
化粧室
トイレに手洗い所だけでなく、鏡やブラケットライトを取り付けると、化粧室に「昇格」する。
増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、82項。
トイレの間取り
バリアフリーの観点から、トイレを寝室の近くに配置すれば、夜、暗いなかで移動しても転倒等の可能性が低下する。
トイレの広さ
トイレの広さには、たとえば、次のような種類がある。
- 0.4坪(76cm✕120cm)…最低限の広さ。専用の手洗い所はなく、手洗いはトイレのタンク上部を使用
- 0.5坪(76cm✕165cm)…一般的な広さ。専用の手洗い所の設置が可能
- 0.75坪(120cm✕165cm)…カウンターの設置や十分な収納が可能
- 1坪(165cm✕165cm)…高齢者や車椅子でも十分使用できる。また、洗面室との一体型が検討できる
飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、80項。
なお、便器まわりのスペースの幅は最低で75cm、最大で90cmに収まるようにする。
幅を広くしすぎると、トイレットペーパーに手が届きにくくなるからである。
増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、82項。
トイレのドア
できれば、トイレのドアを開けたとき、便器と直接対面しなくてもすむ(ドアを開けても真っ正面には便器が見えない)ような配置が好ましい。
増田 奏 『住まいの解剖図鑑』 エクスナレッジ、2009年、83項。
リビングに面したトイレ
トイレがリビングに面している場合は、トイレからの音漏れやトイレの視覚的な部分が気にならないよう、洗面室を前室にする(ドアを開けたら、まず洗面室があり、洗面室を通ってトイレに行く間取りにする)。
参考:飯島 信樹等共著 『快適な生活をつくる間取りの決め方』 西東社、2010年、124項。
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