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民事上の責任―損害賠償責任―対象・内容―人身事故―傷害事故

傷害事故とは

傷害事故の定義・意味・意義

交通事故を起こした場合、加害者は損害賠償責任を負います。

交通事故を起こした場合の損害賠償の対象と内容

ただし、交通事故の種類により、損害賠償の対象となる損害や損害賠償の内容が異なります。

交通事故は、人身事故と物損事故に大別されます。

そして、人身事故は、さらに、死亡事故と傷害事故に大別されます。

• 交通事故
  • 人身事故
    • 死亡事故
    • 傷害事故
  • 物損事故

このうち、傷害事故とは、死亡に至らないまでも身体に傷害を被る事故をいいます。

傷害事故の場合の損害賠償責任の対象・内容

傷害事故の場合は、損害賠償の対象となる損害は「傷害による損害」と「後遺傷害による損害」に大別されます。

そして、それぞれの損害には財産的損害と精神的損害があります。

このうち財産的損害はさらに積極的損害と消極的損害があります。

傷害による損害

「傷害による損害」とは、交通事故で負った傷害の治療中の損害のことです。

この損害については、治療費（積極的損害）、休業損害（消極的損害）や慰謝料（精神的損害）などを請求できます。

後遺傷害による損害

「後遺傷害による損害」とは、治療による症状固定後に後遺障害が認められた場合をいいます。

この損害については、「傷害による損害」の賠償請求に加えて、さらに治療費（積極的損害）、逸失利益（消極的損害）や慰謝料（精神的損害）などを請求できます。