法律関係―法律効果―債権債務(権利義務)―債権
債権とは
債権の定義・意味・意義
債務とは、債権者が債務者に対して一定の行為(これを給付といいます)を請求できる権利をいいます。
- 給付
- 法律上、「給付」とは、債務者の行為を意味します。
なお、法律上は、よく「請求権」という用語が登場しますが、請求権には、この債権的請求権(つまり、債権ということになります)のほか、物権的請求権、そして、身分法上の請求権などもあります。
- 請求権
- 財産法の請求権
- 債権的請求権(=債権)
- 物権的請求権
- 身分法上の請求権
- 財産法の請求権
債権と関係・関連する概念
債権の反対概念
債務
債権の反対概念が債務で、債権(権利)と債務(義務)は一対となった概念です。
債務の上位概念
このうち権利(債権)には、次の2つの種類があります。
- 物権
- 債権
債権の発生原因・理由・要因
民法上では、債権は、次の4つを原因として発生するものとされています。
ちなみに、上記4つの債権の発生原因のうち、もっとも重要なものは契約です。
民法では、13種類の契約について規定しています。
この民法に規定されている契約のことを有名契約あるいは典型契約といいます。
しかし、契約の種類のこの13種類に限られるわけではありません(→契約自由の原則)。
債権の特色・特徴・特性(性格・性質)
間接性
物権が、物を(他人の行為を介在させることなく)直接に支配できる権利であるのに対して、債権は他人(債務者)の行為を介して金銭や物を獲得等できる権利です。
したがって、物権については支配権、債権については請求権という用語が使用されます。
平等性―債権者平等の原則
物権は、物を排他的に支配できる権利であるのに対して、債権にはそうした排他性がありません。
したがって、同一の債務者に複数の債権者が存在できます。
そして、それぞれの債権は平等の効力をもって並存し、互いに他の債権に優先するということはありません。
なお、この債権の平等性という性格から、債権者平等の原則という原則が導かれます。
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