正月の準備―正月飾り―門松(松飾り)
門松とは
門松の定義・意味・意義
門松(かどまつ)とは、新年を祝うために家の門の前などに立てたり掛けたりして飾る一対の松の枝や竹などの正月飾りをいう。
ただし、松を門の前に立てる例が多いことから門松と総称するが、材料、飾る場所、作り方・飾り方は地域により異なる。
小学館『日本大百科全書』
門松の別名・別称・通称など
松飾り
門松は松飾りともいう。
門松の趣旨・目的・役割・機能
歳神様の依代
門松は、本来は歳神様を家にお迎えするための依代(よりしろ。神霊がこの世に現れる際の媒体)である。
縁起物
門松の作り方・飾り方
門松は中心の竹が目立つが、その本体は松である。
門松 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/門松
略式では、松の枝を束ねて赤白や金銀の水引(みずひき)で蝶結びにし、玄関に立てかけたりして飾ればよい。
さらに、松の木の保護・生活の簡素化などのために「門松カード」(門松のイラストが印刷された紙)が配布される地域もある。
門松カードをホームページからダウンロードできる市町村もある。
本式では、松の枝の中心に3本組の竹を添える。
飾り物
- ナンテン(南天の実)
門松の位置づけ・体系(上位概念)
正月飾り
門松は正月飾りのひとつである。
代表的な正月飾りには、門松も含めて、次のようなものがある。
門松を飾る時期・期間
開始(いつから)
門松などの正月飾りは、古式に則るなら、12月13日の事始めの日に飾るべきとなる。
29日に飾るのは「二重苦」「苦立て」といわれて縁起が悪く、31日に飾るのは「一夜飾り」として歳神様に失礼にあたると考えられるからである。
したがって、正月飾りは12月28日までに飾るか、遅くとも12月30日には飾るべきということになる。
『日本のなわらしとしきたり 日本および日本人の原点』 徳間書店、2012年。
終了(いつまで・片付け)
門松は、松の内(元旦(1月1日)から1月7日まで)の最終日である1月7日に片付けることが多い。
処分
左義長(どんど焼き)
左義長(さぎちょう。どんど焼き)が行われる地域では、左義長が行われる1月15日に門松・注連飾りなどの正月飾りを焼く。
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